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バックカントリー 豆知識〜道迷いに関して

道迷い遭難は非常に多いバックカントリーの事故の一つです。滑落や怪我、凍傷なども元々は道迷いからそういう結果になったものがほとんどです。

道に迷うきっかけは、本当にささいな事から始まります。

バックカントリー考察

 

 
 

●道迷いに関する豆知識

 赤い印をうのみにしてはいけない
 バックカントリーで登りのルート上で、木の幹に赤い布やテープ、もしくはペンキのようなもので印がつけられているのを見たことがある人も多いと思います。
 これは通常は登山ルートにつけられているもので、これをたどって行けばおおむね山頂などにつくことができるが、うのみにするのも危険である。

 登山関係者のつけた正規のもの以外に、個人でつけたものがそのまま残っている場合もある。
通常のルートを外れた登山を目的とした人や、仕事で入っている業者、猟師などが、登山道から大きく外れたルートにつける自分の為の目印です。

 そういった人達の道標は、とんでもない方向に向かっていることも多く、気がついて戻ろうとしても登り返すのが難しくなっていたり、吹雪で帰り道が見えなくなっていたりしたら、そのまま道迷い遭難に繋がってしまいます。
 夏山での話になりますが、実際にそういう個人が思い思いでつけた赤いテープを追って歩いた為に遭難してしまったケースが多々あります。

 道に迷った時に、目印にする為の赤いテープを持って山に登る人もいます。
道に迷った、と思ったら歩きながら木に結び、進めなくなったらそれを目印にまた基準点まで戻って他のルートを探すためです。

 こういうケースでつけられた目印は、間違った方向にむけてアチコチにつけられることになります。
この目印はいつ外すのでしょうか?迷っている最中には当然外すことができません。外したらさらに迷ってしまいます。

 努力の甲斐あって正規ルートが見つかった、という時点なら外すこともできますが、道迷いで時間をロスしたり体力が落ちている時に、また迷い道に入って印を一つ一つ回収して歩いたりは、恐らくできないでしょう。
 ヘリで救出されたケースならば、なおのことです。そのまま下界に降ろされるので回収などはできません。

 雪面の上に赤い旗をつけた竿が刺さっていることもあります。
稜線上に導く目的で挿されているものもあれば、ホワイトアウトして道が分からないために、迷っても戻れるように道標として挿しながら進んでいたパーティが残してしまった場合があります。
 間違えた方向に進んだ時に挿していた竿を、遭難騒ぎで慌てていて回収し損ねているかもしれません。

 普通ならば後日責任を持って回収の為の登山に来るか、自分が来るのが無理ならば所属の山岳会などが回収に来たりしますが、最近ではそういったセオリーを踏まない人も多いようです。
 山岳警備隊などは、ゴミ拾いのボランティアではないので遭難者が散乱させた荷物を拾って届けてくれたりはしません。
赤い目印も、他の登山者によほどの迷惑になりそうなもの以外はほうっておくでしょう。

 こういった理由から、赤い目印を100%うのみにするのは危険というわけです。
が、ここまで書いて脅かしておいてなんですが、9割以上は信用しても大丈夫です。

 大事なことは、事前にルートを頭に入れておいて、行動中も地図とコンパスを持ち常に現在地がどこかを見失わないように行動することです。

 赤い印は、自分で道がわかっていることを前提で、それを確認する為の一つの手段に過ぎません。
実際、正規の赤い印であっても、「矢印がこっちを指しているように見えてしまった」と言って間違った方向に進み迷ってしまうケースもあります。

 とにかく、常にルートは把握しておき、マークと自分の判断に食い違いや疑問点が出た場合にはすぐに地図とコンパスで確認することです。
 確実な答えが出せなければ、自信を持って位置を割り出せる地点まで戻りましょう。

 

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