登山届け 銀 関連情報 2003/12/02 10:09:45 谷川岳遭難防止条例違反容疑で書類送検 マチガ沢に無届入山した登山者 25年ぶり 2003年12月2日、警察署は、谷川岳マチガ沢に無届けで登山したとして、男性3名を谷川岳遭難防止条例違反容疑で、書類送検した。 男性3人は登山届を提出せずに、9月15日午前5時半ごろから、同沢の岩場コースを登山したが、男性が滑落して県防災ヘリで救助されたために無届けが発覚したとのことである。同条例違反での送検は、78年に3件5人が書類送検されて以来25年。 毎日新聞より抜粋 ---- 谷川岳 雪崩事故 銀 谷川連峰 2005/01/16 21:00:33 16日正午ごろ、群馬県水上町の谷川岳(1977メートル)で、神奈川県内からツアーで山スキーに来ていた4人が雪崩に巻き込まれ、ガイド役の横浜市戸塚区柏尾町、登山用具販売業森さん(57)が死亡、鎌倉市佐助、小学校教諭児玉さん(52)が行方不明となった。  横浜市戸塚区平戸町、無職徳永さん(61)も両足を骨折する重傷。  同行していた海老名市の男性公務員(50)が、谷川岳天神平スキー場まで下山して通報した。沼田署谷川岳警備隊は17日朝から児玉さんの捜索を開始する予定。  同署の調べでは、4人は谷川岳山頂方向を目指して同スキー場を出発、約2キロ先の尾根で南側斜面へ少し下りて回り込もうとしたところ、足元の雪が幅約50メートル、長さ約200メートルにわたって崩れた。当時は吹雪だった。  4人は14日から同町の旅館に宿泊し、山スキーを楽しんでいたという。 ---- 谷川岳 雪崩死亡事故 銀 谷川連峰 2005/01/18 21:06:28  群馬県水上町の谷川岳で山スキー中に雪崩に巻き込まれ、行方不明になっていた神奈川県鎌倉市佐助、藤沢市立中教諭児玉さん(52)とみられる遺体が18日、沼田署谷川岳警備隊の捜索で見つかった。天候の回復を待って遺体を収容、身元確認する。  県警によると、死亡した森さん(57)の遺体の収容作業中、近くにストックが落ちているのを隊員が見つけ、雪を掘ったところ、女性の遺体が見つかったという。  児玉さんは16日、4人で山スキー中に雪崩に巻き込まれた。1人は無事だったが、森さんら2人が死傷し、児玉さんが行方不明になった。 *四国新聞社より抜粋 ---- 上州武尊山・前武尊 遭難事故 銀 上州武尊 2005/02/07 20:28:48 群馬県片品村の前武尊(まえほたか)山で、1日から行方不明になっていた男性2人のうち1人が7日午前、同山南側の尾根付近で県警ヘリに収容され、6日ぶりに救助された。 沼田署によると救助されたのは神奈川県藤沢市湘南台7丁目、アルバイト島田さん(30)。7日朝、捜索していた県警ヘリが尾根ぞいに足跡を発見。たどっていくと島田さんがスノーボードを持って立っており、呼びかけると両手で「○」をつくったという。 調べでは、島田さんは1人で雪洞を掘ってビバーク、天気が回復したため外に出てヘリに発見された。「(遭難後は)何も食べていない」と話したが、ペットボトルに雪を詰めて溶かし、水分を補給していたといい、自力で歩ける状態だった。 県警は、依然行方の分からない東京都日野市日野本町2丁目、会社員金子さん(27)を捜している。 2人は1日午前、ふもとのスキー場に入り、午後4時ごろ、ほかの会社員2人と山頂付近からスキーやスノーボードで滑走を始めた。島田さんは途中ではぐれ、行方不明になったという。島田さんからは自宅に携帯電話で何度か連絡があったが、2日夕、「雪洞を掘ってビバークしている」と電話があったのを最後に、連絡が取れなくなっていた。 *asahi.comより抜粋 片品村花咲の前武尊で、スノーボードなどをしていて行方不明となった神奈川県藤沢市湘南台7、アルバイト、島田さん(30)が7日、6日ぶりに生還した。「生きて家族に会いたい」と雪洞を掘って暖を取り体力を温存、雪で水分補給するなどして吹雪の中を耐え忍んだ。島田さんと一緒に入山した東京都日野市日野本町2、会社員、金子さん(27)は依然として行方不明。一方、相次ぐ山スキーヤーの遭難に、専門家からは「登山者と同様の十分な装備を持って入山すべきだ」と厳しい指摘も聞かれた。【松本時夫、杉本修作、木下訓明、伊澤拓也】  県警地域課などによると、島田さんは1日午後4時ごろ、山頂からスノーボードで下っていたところ、仲間3人とはぐれて道に迷ったため、雪洞を掘りビバーク。水筒に雪を入れて溶かした水を補給した。凍傷を防ぐためリュックを下に敷き、頭や足を雪面に直接付けないようにして、じっとしていたという。  2日夕に沼田署と携帯電話で連絡を取り合ったものの、その後つながりにくくなり、電池の残りを気にしながら定期的に、同署に電話をかけ続けていたらしい。また、友人らがメールを送り、アドバイスなどをしていたという。  治療に当たった利根中央病院によると、島田さんは命に別条はないものの、両足の凍傷のほか、強い脱水症状と肺炎の疑いもあり、入院した。島田さんは「運が良かった。救助の方に感謝している」と語ったという。  県警地域課によると、今シーズンで山スキーやスノーボードのため入山した遭難者は11人で、うち2人が死亡、4人が重軽傷を負っている。前武尊や谷川岳(水上町)などのコースがインターネットなどで紹介されブームになっており、遭難者数は急増しているという。  県山岳連盟常任理事の女屋等志・事務局長は取材に対し「(島田さんが)行方不明となった場所は道に迷いやすいポイント。コンパスや食料などを持参するなど、事前にしっかりとした準備をしていくべきだ」と話した。 *毎日新聞社より抜粋 ---- 捜索費用請求へ 遭難、秋田の団体へ難 銀 関連情報 2005/04/06 18:09:18 秋田県田沢湖町の烏帽子岳(乳頭山、1,478メートル)で3月末に遭難し、無事保護された秋田市の登山グループに対し、雫石町と田沢湖町は捜索関係費用として計約57万円を請求する。キノコ採りなどの遭難でも、民間の捜索隊が出動すれば数10万円の費用を求められる場合があり、趣味の入山も「自己責任」の認識が不可欠だ。  保護されたのは全日本年金者組合秋田市支部の山登りサークル「山楽会」の43人。3月29日に烏帽子岳に登ったまま戻らず、岩手、秋田両県警の救助活動により30日夜、雫石町の葛根田地区に下山した。  雫石町が請求するのは、救助作業に携わった地元の南岩手山岳遭難対策委員会の捜索隊員9人の日当や食料費、交通費を中心に約40万円。同委員会の捜索隊員は冬山の場合、1人当たり3万円(夏山は2万5000円)の日当で活動する。  このほか町内で買い集めた遭難者のためのおにぎりや茶、毛布のクリーニング代も実費で請求。金額が確定し次第、グループに支払いを求める。  町は「遭難者への請求金額は捜索隊の人数と日数による。タケノコ採りなどの行方不明でも数10万円、過去には100万円を超えたこともある」(商工観光課)と入山者の自覚を求める。  田沢湖町も民間の捜索隊員5人分の日当や食料費など約17万円を請求する。現場に向かう際に隊員の自家用車を使ったため、1台につき5000円の車代を含めた。  岩手、秋田両県警は、遭難者救助は業務の一環として費用請求はしない。一方で「民間の捜索隊に出動を依頼する場合、相応の費用がかかることを遭難者の家族に必ず伝え、了解を得る」(県警地域課)という *岩手日報社より抜粋 ---- 前武尊 遭難死亡事故 銀 上州武尊 2005/05/09 20:56:06 行方不明の会社員、遺体で発見  群馬県片品村の前武尊(まえほたか)(2039メートル)に今年2月、スノーボードをするため入山したまま行方不明になっていた東京都日野市日野本町、会社員、金子さん(当時27歳)が8日、川場村の武尊山(2158メートル)中腹の荒山沢付近で遺体で発見された。 *毎日新聞社より抜粋 ---- 富山県北アルプス・浄土山/雪崩 銀 北アルプス 2005/11/23 22:23:42 雪崩に巻き込まれ、スキーの男性死亡…北アルプス  23日午前11時半ごろ、富山県立山町の北アルプス・浄土山の北側斜面(標高約2700メートル)で雪崩が発生し、勤め先の同僚6人とスキーをしていた横浜市港北区綱島西、会社員松本さん(51)が巻き込まれた。  松本さんは同僚の手で雪の中から掘り出され、通報を受けた県警山岳警備隊員らによって病院に運ばれたが、約4時間後に死亡が確認された。死因は窒息死。  上市署の調べによると、松本さんらは11月21日から2泊3日の予定で入山していた。現場は1メートル20以上の積雪があり、表面は新雪が積もったばかりで崩れやすくなっていたらしい *読売新聞サイトより抜粋 ---- 妙高・前山 雪崩事故 銀 妙高 2006/01/28 22:01:09 28日午後零時15分ごろ、新潟県妙高市の前山(1、935メートル)で雪崩が発生し、山スキーをしていた男女7人のうち3人が巻き込まれた。3人は仲間に救出されたが、足などを折り重傷。  けがをしたのは、川崎市麻生区栗木の無職倉崎さん(75)、東京都板橋区成増の会社員押川さん(34)、埼玉県鴻巣市雷電の同清水さん(38)。  妙高署の調べでは、7人が前山の標高約1700メートル付近を登っていた際、上から幅約150メートル、高さ約1メートルの雪が滑り落ちてきたという。  7人は同じ山スキー愛好家のサークルに所属。同日午前11時ごろ、ふもとのスキー場を出発してリフトで標高約1500メートルまで上がり、そこから頂上を目指して登っていたという。 *共同通信より抜粋 ---- 八ヶ岳連峰・赤岳 遭難→雪崩2次災害 銀 八ヶ岳連峰 2006/02/07 22:15:40  七日午後六時すぎ、八ケ岳連峰の赤岳(標高二、八九九b)の立場川本谷上部で道に迷い救助を求めていた専修大山岳部の男性二人パーティーを捜していた諏訪地区遭難対策協議会の隊員ら六人のうち、男性隊員一人が現場付近で雪崩に巻き込まれた。二十五分後に別の隊員らに救出され、けがをしているが命に別条はないという。  調べによると、山岳部の三人は同部0Bの男性と一緒に、テントを張っていた行者小屋(標高二、三五四b)近くから六日早朝、日帰りの予定で阿弥陀岳(標高二、八〇五b)北稜に向け出発。登頂後、吹雪で視界が悪かったため下山路を誤った。三人とはぐれたOBは七日午前、小屋に無事戻った。一夜明けてもパーティーが戻らないため、行者小屋近くのテントに待機していた別の部員が同日午前六時五十五分ごろ、赤岳鉱泉を通じて茅野署に通報。昼ごろ、パーティーから赤岳鉱泉に携帯電話で連絡があり、遭対協隊員らが救出に向かっていた。  パーティーは遭対協の呼ぴ掛けに応じているが、午後十一時半現在、接触できていない。 *信濃毎日新聞より抜粋 ---- 八ヶ岳連峰 遭難事故 銀 八ヶ岳連峰 2006/02/09 22:17:21  長野・山梨県境の八ケ岳連峰で遭難した専修大山岳部の男子部員3人を救助するため、長野県警などは9日午前、捜索を再開した。正午前、民間ヘリコプターが赤岳と権現岳の間の尾根付近で3人を発見し、上空からつり上げて全員を救助した。病院に搬送しているが、全員元気という。  茅野署によると、3人とは同日午前8時すぎ、携帯電話で連絡が取れ「3人とも元気だが、体力的には限界に近い」と状況を説明した。  遭難したのは4年生(22)、2年生(20)、1年生(18)の部員。3人は登山訓練のため、OB1人やほかの部員3人とともに3日から7日の予定で入山。6日にOBと計4人で山小屋から阿弥陀岳に向かったが、登頂後、OBとはぐれた。 *共同通信より抜粋 ---- 八ヶ岳・赤岩ノ頭 雪崩死亡事故 銀 八ヶ岳連峰 2006/02/11 22:09:25  八ケ岳連峰の硫黄岳南西にある赤岩ノ頭(標高2、656b)近くで11日午前に発生した大規模な雪崩の現場で13日午後5時前、入山したまま行方の分からなくなっていた東京都新宿区、会社員鈴木さん(60)が遺体で見つかり収容された。遺体は、長さ数百bの雪崩跡の下部で発見されており、茅野署はこの雪崩に巻き込まれたとみている。  午後4時ごろ、雪の中からヤッケの一部が出ているのを、捜索中の民間ヘリコプターが発見。ヘリに乗り込み現場に向かった茅野署員らが降下して掘り返したところ、鈴木さんが埋まっており、既に死亡していた。  調べによると、鈴木さんは10日から一泊二日の予定で単独で入山。10日夜に山小屋「赤岳鉱泉」に宿泊し、11日は地蔵尾根から横岳、硫黄岳を縦走、同日午後に赤岳鉱泉に戻り、その日のうちに帰宅する予定だった。  今回の雪崩ではほかに2パーティーの計8人が巻き込まれ、4人が重軽傷を負った。同署は登山計画書や登山者カードを提出した登山者の安否確認を進め、13日夜までに鈴木さんを除く全116人の無事を確認した。 ただ、登山計画書などを提出せず入山した登山者もいるとみて、14日もヘリで捜索を続ける。 *信濃毎日新聞より抜粋 ---- 安達太良山 遭難事故 銀 安達太良山 2006/02/11 22:37:03  11日午後8時55分ごろ、福島県二本松市の奥岳温泉付近から安達太良山に入り、スキーで下山する予定だった同県郡山市八山田、会社員福山さん(56)ら4人のグループの行方が分からないと家族から福島県警に通報があった。  二本松署は4人が遭難したとみて、12日早朝からヘリや地元の山岳救助隊と捜索する方針。  調べでは、4人は会社の同僚などのグループで、乗っていた車が奥岳温泉付近のスキー場の駐車場に止まったままだった。  二本松署が家族から聞いたところ、4人は11日午前からチョコレートなどの食料とテントなどを持って入山。携帯電話も持っているが、4人の中には冬山の経験が浅いメンバーも含まれているという。 *共同通信社より抜粋 ---- 安達太良山 遭難 銀 安達太良山 2006/02/12 22:38:40  福島県の安達太良山(1、700メートル)へ11日に山スキーに出掛け、行方不明となっていた同県郡山市の会社員福山さん(56)ら男女4人を捜索していた福島県警のヘリが12日午後、安達太良山の南西約6キロの郡山市の沢で発見、無事救助した。  4人のうち女性1人の疲労が激しいが、男性3人は元気な様子という。安全な場所まで誘導し病院に搬送する。  県警によると、メンバーの1人から12日午後1時すぎ、友人に「全員無事で沢にいる」と携帯電話で連絡があり、午後4時すぎに手を振っている男性らを見つけた。  調べでは、4人は11日朝に郡山市を出発、安達太良山の中腹にある「あだたら高原スキー場」の駐車場に車を止めた。ゴンドラを使うなどして山に上がってスキーをし、一般の登山ルートにある山小屋を経由して下山する計画だった。 ---- 雪崩で男性重傷、救助は27日に持ち越し 北アルプス 銀 北アルプス 2006/02/26 14:53:40  26日午前9時10分ごろ、長野県の北アルプス・唐松岳(2696メートル)を下山中の愛知県幸田町、会社員(48)と妻(52)が雪崩に巻き込まれたと、2人から携帯電話で連絡を受けた家族から110番通報があった。  長野県警大町署の調べでは、夫妻は同日午前8時半ごろ、八方尾根の唐松山荘近くで雪崩に巻き込まれた。夫は左足の骨が折れ重傷。妻にけがはないという。  県警の救助隊員らが現場に向かったが、到着前に日没となり、救出作業を打ち切った。27日朝から救出を再開する。2人はテントや食料を持っているという。夫妻は25日、1泊2日の予定で八方尾根に入山した。 朝日新聞より抜粋 ---- 雪崩に巻き込まれた夫婦を無事救助 長野・北アルプス 銀 北アルプス 2006/02/27 14:56:11  長野県北アルプス・八方尾根で雪崩に巻き込まれ、下山できずにいた愛知県幸田町の会社員 (48)と妻 (52)が27日午前10時半ごろ、県警の救助隊にヘリコプターで救助された。 左足骨折の重傷を負っている様子だが、受け答えはしっかりしているという。  2人は25日、1泊2日の予定で八方尾根に入山。26日午前、唐松山荘から下山途中に八方尾根で雪崩に巻き込まれ、雪に穴を掘り、持参したテントを風よけにして野営していた。  家族からの110番通報で救助隊員が向かったが日没のため捜索を中断。27日早朝から再開していた。 朝日新聞より抜粋 ---- 谷川連峰 銀 谷川連峰 2006/03/20 08:24:59 早春登山の遭難が各地で相次ぎ、長野県の八ケ岳連峰で二十日、登山者三人が凍死。新潟・群馬県境の谷川連峰でも九人のグループが遭難するなど、遭難者は計十六人に上った。  谷川連峰の仙ノ倉山では「みろく山の会」(横浜市)の男女九人とみられるグループが遭難。メンバーからの連絡では、一人が行方不明、一人が重体という。  同連峰の一ノ倉尾根では「東京雲稜会」(東京都)の男性三人が救助を要請。他にも山スキーに入ったとみられる男性一人が予定の十八日を過ぎても戻っていない。 *産経WEBより抜粋 ---- 長野・八ヶ岳連峰 銀 八ヶ岳連峰 2006/03/20 08:26:47 早春登山の遭難が各地で相次ぎ、長野県の八ケ岳連峰で二十日、登山者三人が凍死。新潟・群馬県境の谷川連峰でも九人のグループが遭難するなど、遭難者は計十六人に上った。  長野県警は同日、八ケ岳連峰の阿弥陀(あみだ)岳で遭難した東京都江東区大島、会社員、長倉さん(57)ら「東京アルコウ会」(東京都)メンバー三人を収容したが、全員凍死が確認された。 *産経WEBより抜粋 ---- 平標 遭難事故 銀 谷川連峰 2006/03/20 23:01:42  仙ノ倉山の数キロ西の同町、平標山(たいらっぴょうやま)(標高1984メートル)では、山スキーに出掛け、18日に下山予定だった東京都文京区、弁理士高草さん(54)も遭難し、同署が捜索している。 *毎日新聞より抜粋 ---- 谷川岳、4月3日から登山禁止に 融雪期の雪崩警戒 銀 谷川連峰 2006/04/03 08:20:12  群馬県によると、この冬は積雪量が多く、3月に入り小規模の雪崩がたびたび発生しているという。登山可能なコースでも事前に気象情報を確認し、十分な計画と装備を持ち、登山カードを提出するよう呼びかけている。天候や登山計画などの問い合わせは、群馬県谷川岳登山指導センター(電話0278・72・3688)へ。 *朝日新聞ニュースサイトより抜粋 ---- 北アルプス・小蓮華山/遭難 銀 北アルプス 2006/04/07 08:32:41  7日午後1時ごろ、長野県小谷村の北アルプス・小蓮華山(2、769メートル)の頂上付近で、人が倒れているのを登山者が見つけ110番した。長野県警大町署員らがヘリコプターで出動し、雪に埋もれた男性3人を発見。ふもとに搬送したが、全員の凍死が確認された。 同署が身元を調べ、いずれも「京葉山の会」(東京都)に所属する千葉県白井市十余一、公務員高山さん(47)と東京都葛飾区細田、会社員小林さん(56)、東京都豊島区雑司が谷、会社員矢田さん(32)と確認した。 調べによると、3人は1日から1泊2日の予定で長野県側から白馬岳に入山し、行方不明になっていた。2日は大荒れの天候だったという。発見現場は白馬岳の北東約2・5キロで、山スキー中に遭難したらしい。 *共同通信社より抜粋 ---- 白馬乗鞍岳・遭難、雪崩事故 銀 北アルプス 2006/04/08 20:54:34 長野県小谷村から山スキーで新潟県糸魚川市の蓮華温泉に向かった男性5人が行方不明になっていた事故で、9日午前6時ごろ、5人のうち糸魚川市横町、会社員本田さん(57)が小谷村の栂池ヒュッテに自力下山し「仲間が救助を求めている」と警察に通報した。  長野県警のヘリが4人を救助したが、糸魚川市京ケ峰、会社員佐藤さん(66)、埼玉県鴻巣市赤見台、会社役員三浦さん(57)、さいたま市桜区上大久保、無職牧野さん(68)の死亡が確認された。死因は凍死。三浦さんの長男の会社役員三浦さん(29)は意識不明の重体。  大町署の調べでは、5人は8日正午ごろ、北アルプス・白馬乗鞍岳山ろくの天狗原(2,204メートル)を通って蓮華温泉に向かったが、吹雪のためルートを間違え引き返す準備をしていたところ、小規模な雪崩に巻き込まれ、数人のスキー板やザックを流された。天狗原周辺まで引き返し、雪洞を掘ってビバーク。翌朝、本田さんが下山し、助けを求めた。 *中日新聞サイトより抜粋 ---- 北アルプス・小遠見山/雪崩事故 銀 北アルプス 2006/04/09 20:56:04 9日午後1時10分ごろ、長野県白馬村で北ア・小遠見山(2,007メートル)の尾根で山スキーをしていた12人のうち6人が雪崩に巻き込まれ、長野市青木島、派遣会社員濃香さん(34)と東京都調布市若葉町、会社役員坪田さん(41)が死亡した。死因は濃香さんが窒息死、坪田さんが外傷性くも膜下出血。坪田さんの妻(39)と長野県安曇野市穂高有明、会社員関口さん(44)が腕や肩の骨を折る重傷を負った。  大町署の調べでは、12人は白馬村のペンションの経営者と宿泊客。6人ずつに分かれ、2グループでスキーをしていた。列になって滑っていた6人の重みで斜面が崩れたとみて調べている。 *中日新聞サイトより抜粋 ---- 北アルプス安房山/雪崩事故 銀 北アルプス 2006/04/09 21:00:04 9日午後1時ごろには、長野県松本市安曇の北ア・安房山(2,219メートル)の北側斜面でも雪崩が発生。4人組のパーティーで山スキーをしていた同県塩尻市広丘吉田、会社員伊藤さん(37)が巻き込まれ、胸部圧迫などで死亡した。  松本署などによると、4人は同日午前8時20分ごろ入山。午前11時50分ごろに山頂に到達し、下山開始から30分後に雪崩に遭った。雪崩は9合目付近から幅約40メートル長さ約600メートルにわたって発生した。 *中日新聞サイトより抜粋 ---- 南アルプス・大仙丈岳岳沢/雪崩事故 銀 南アルプス 2006/04/09 21:04:35 9日午前6時ごろには、長野県伊那市の南アルプス・大仙丈岳岳沢付近で、登山をしていた群馬県沼田市、自営業男性(49)が雪崩に巻き込まれ、頭などに軽いけがをした。 *中日新聞サイトより抜粋 ---- 北アルプス・笠ケ岳 銀 北アルプス 2006/04/09 21:07:47 9日午前11時ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・笠ケ岳(2,898メートル)直下の「穴毛谷(あなげだに)」で雪崩が発生。現場付近で山スキーをしていた愛知県小牧市中央、会社員高橋さん(39)ら4人が行方不明になった。  行方が分からなくなっているのは、ほかに登山中の静岡県磐田市三ケ野、会社員沢野さん(39)、栃木県高根沢町宝積寺、会社員桜井さん(35)、神奈川県海老名市河原口、会社員熊谷さん(38)。  岐阜県警は10日午前7時から空と陸からの捜索を行ったが、悪天候のため間もなくヘリによる捜索を断念、新たな雪崩の危険があるため、午前10時45分には地上からの捜索も一時中断した。  高山署の調べでは、雪崩は幅約50メートル、長さ約3キロにわたって発生。9日午後4時半ごろ、高橋さんと新穂高登山指導センター近くの林道で待ち合わせをしていた富山市在住の父親(73)が同署に連絡した。  登山中の3人は同一グループで、8日に穴毛谷方面を通る登山届を提出。9日午前9時ごろ、現場付近にある新穂高ロープウェイの従業員が沢野さんらと思われる3人を目撃した後、行方が分からなくなっている。  現場の穴毛谷一帯は県山岳遭難防止対策協会が指定する登山危険地域。 *中日新聞サイトより抜粋 ---- 北アルプス・笠ケ岳 穴毛谷 銀 雪崩ポイント 2006/04/13 09:48:25  愛知県や静岡県などの男性4人が雪崩に巻き込まれた可能性がある高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・笠ケ岳(2897メートル)直下の穴毛谷は、雪崩の多発地帯として知られる場所。登山口にある県警新穂高登山指導センターに立ち寄った他の登山者は「この季節にこのルートを通るなんて」と心配な表情を見せていた。また悪天候で捜索を中断し、同センターへ引き返してきた山岳警備隊員は「8日に降った新雪が40センチ近くあり、雨で再び雪崩の危険があるため現場に近寄れない」と、唇をかみしめた。  県山岳遭難防止対策協議会は、雪崩の多い穴毛谷一帯をこの季節の危険地域に指定している。  北アルプスに詳しく元北飛山岳救助隊員として遭難救助に活躍した三ツ尾さん(69)=高山市上宝町=は「穴毛谷の上方に位置する笠ケ岳には一ノ谷から五ノ谷まで五つの谷筋があって3、4月はどこで雪崩が起きても不思議でない危険地帯。とくに一ノ谷、二ノ谷は雪崩が発生しやすい場所で、今回もそのいずれかと思う。今年は4月の天候異常でこれだけ大量の雪が降ったのに、穴毛谷へ入るのは無謀で、山を知っている者は絶対に通らないコースだけに残念だ」と話していた。  また西穂高岳(2909メートル)へ写真を撮りに来たという東京都内の男女は「この季節に穴毛谷を通るのは一般的でない。雪崩が多いことは私たちも知っている」と話していた。 毎日新聞記事より抜粋 ---- 笠ヶ岳 危険な「雪崩の巣」 6月でも発生恐れ 銀 雪崩ポイント 2006/04/13 20:07:02  笠ヶ岳付近は急斜面が多く、地元住民が「雪崩の巣」と呼ぶ危険地帯だった。これから大型連休を迎えるが、場所によっては、6月ごろまで雪崩が起きる恐れがあり、専門家は注意を呼びかけている。  岐阜県山岳遭難防止対策協議会によると、笠ヶ岳・穴毛谷一帯や、その東側に位置する北穂高岳・滝谷の2か所は特に雪崩が多い。笠ヶ岳では2000年3月下旬にも、同様の雪崩が発生し、砂防ダム建設工事の作業員2人が死亡する事故が起きている。  今冬は豪雪の影響で、北アルプスなど飛騨北部には10日で37日間連続の雪崩注意報が出た。日本山岳ガイド協会(東京)は、昨年12月以降、大雪と寒気の緩みが交互に続いていたため、雪の固いところと柔らかいところが何層にもなっており、通常の大雪の年にも増して雪崩が起きやすい状態にあると指摘する。  同協会理事で登山家の磯野剛太さん(52)は、「雪崩は、季節や場所を選ばずに起きるということを認識してほしい。その日、その場所に適した対策を講じられるか、実際に自分で危険な状態を乗り切ったことがあるかなどがカギとなるので、経験豊富な登山ガイドを同行するなど、安全には十分、配慮すべきだ」と呼びかけている *読売新聞社より抜粋 ---- 群馬・武尊山 銀 冬山情報 2006/04/13 20:38:04   標高2,158mの沖武尊を最高峰に、家ノ串、剣ケ峰前武尊などの峰々をもっており、ブナの原生林が多いことで有名です。 ●   みなかみ、川場、片品の3町村にまたがってそびえるこの山のルートは多岐にわたり、さまざまなアプローチを楽しむことができます。 ●   登山ルートには、花咲、川場、武尊牧場などからのコースがありますが、藤原口からのコースが山頂への最短コースです。 ●   沖武尊、前武尊、中ノ岳は、ともに標高が高いことから天候の急変に備えた防寒対策は欠かすことが出来ません。なお、積雪期の初心者による登山は控えてください。 ●   山頂からは北には日光白根山、燧ヶ岳、平ケ岳、至仏山、南に袈裟丸山に連なる栃木との県境稜線を一望できます。 ●   入山に際しては、コースや所要時間等について事前に確認しておくことが必要です。無理をせず、天候の急変や、予定時間が遅れた場合には、直ちに下山するように心がけてください。 ●   平成17年中、山スキー中に道に迷い、下山できずに救助等されるという事案が4件発生し、うち1名が行方不明となり、平成17年5月に遺体で発見されています。 ●   冬期の入山は、雪崩に対する十分な警戒はもちろんのこと、経験あるリーダーのもと、万全な準備を整えて登ることが重要です。なお、知識・経験、技術未熟な登山者は、この時期の安易な登山は慎んでください。 *群馬県警サイトより抜粋 ---- 上越〜上州 巻機山 銀 冬山情報 2006/04/13 20:40:56 ●   一般登山者の登山適期は、5月から10月までです。 ●   登山口(新潟県側:清水バス停)へは、JR六日町駅から清水行バスまたはタクシーを利用するのが便利です。なお、ここからの登山道は巻機山登山のメインルートとして、古くから利用されていたものでよく整備されています。  ●   谷川連峰の朝日岳〜巻機山縦走コースはエスケープルートがないことから、初心者は避けてください。(経験者向き) ●   この時期は、大量の積雪、強風、雪崩等多くの危険があり、避難小屋は雪に埋もれ使用不可能となります。入山には冬山の装備の他、熟練した技術が絶対条件となります。 *群馬県警サイトより抜粋 ---- 尾瀬・至仏山 銀 冬山情報 2006/04/13 20:42:48 ●   一般登山者の登山適期は、7月〜10月までです。 ●   11月3日(文化の日)を最後に、尾瀬周辺のほとんどの山小屋は営業を終え、閉鎖となり長い冬を迎えます。 ●   冬季の登山は、防寒対策など十分な装備を整えるほか、事前の気象情報を確認することが重要です。 ●   山頂からは、東に尾瀬ヶ原、燧ヶ岳、アヤメ平、西に秘境奥利根の山々、そして北には平ケ岳の雄大な姿が望めます。 ●   尾瀬ヶ原の木道は、よく整備され歩きやすいという利点がある一方で、雪や雨が降れば途端に滑りやすくなりますので、十分な注意が必 要です。 ●   平成13年以降、毎年、転倒等による負傷事故が発生しており、平成17年8月にもバランスを崩して転倒し、ヘリで救助される事故が発生しています。また至仏山は、滑りやすい蛇紋岩が多いため、細心の注意が必要です。 ●   山頂〜山の鼻間は、標高800mの急勾配です。上り下りとも体力・脚力が必要なため、無理のない計画を立てましょう。 ●   尾瀬に通じる道路は、冬季閉鎖されます。詳しくは、道路管理者(沼田土木事務所:0278-24-5511)に確認してください。 *群馬県警サイトより抜粋 ---- 谷川岳 銀 冬山情報 2006/04/13 20:43:52 ●   群馬県遭難防止条例の規定により、12月1日から翌年2月末日までの間は、条例に定める「危険地区」には登山できません。なお、期間 中、谷川岳登山指導センターは閉所となります。危険地区の詳細など 詳しくは、群馬県谷川岳登山指導センターのホームページ(http:/www6. ocn.ne.jp/~tozan-ce/index.htm)をご覧ください。 ●   冬の谷川岳は、経験豊かな者だけが可能な山岳であり、パーティーの年齢・技術・体力等に応じた日程(コースの選択)と冬山の基本装備、十分な食料の携帯が必要です。 ●   平成17年1月、山スキーで入山した男女2名が雪崩に巻き込まれ死亡する事故が発生しています。冬季の入山は、雪崩に対する十分な警戒はもちろんのこと、経験あるリーダーのもと、万全な準備を整えることが重要です。なお、知識・経験、技術未熟な登山者は、この時期 の安易な登山は慎んでください。  ※   平成16年中、谷川連峰では18件の遭難が発生し、不幸にも2名の方が亡くなられています。    ●   谷川岳山頂には、「トマノ耳」(1,963m)と「オキノ耳」(1,977m)の2つのピークがあります。特に360度のパノラマが広がる 「トマノ耳」からの展望は素晴らしいものがあります。 ●   谷川岳ロープウェー〜一ノ倉沢までの国道291号線は、11月下旬ころから翌年5月下旬ころまでの期間は、冬期通行止めとなります。 ●   肩の小屋は、11月上旬からから翌年4月下旬までの間は、業務を終え、管理人が不在となります。(休憩小屋は年中利用可) ●   谷川岳ロープウエーは、土合口から天神平駅までの標高差570mをわずか10分で結んでおり、すばらしい展望を満喫できます。運行の詳細については、谷川岳ロープウェーに確認してください。 ● 参考コースタイム ロープウェー土合口-(0:10)-天神平-1:05)-天神峠-(1:10)-熊穴避  難小屋-(1:50)-谷川岳(同コース下山所要時間3:35) *群馬県警サイトより抜粋 ---- 草津白根山 銀 冬山情報 2006/04/13 20:44:58 ●   白根山、本白根山、逢の峰等の一帯を総称して草津白根山と呼称します。 ●   3つの山の中で特に有名なのが白根山。噴火で周辺が裸地化し、全体が白っぽく荒涼とした雰囲気を漂わせています。山頂から北東約2kmには池塘(ちとう)が点在する湿原地帯の芳ガ平が広がっています。 ●   冬季は強風で粉雪が吹き上げられ、視界がまったくきかない状況が多発することがありますので注意が必要です。 ●   硫化水素ガスが噴出する危険個所には、立入禁止措置がとられています。中には立ち入らないようにしてください。 ●   長野県の志賀高原に通じる志賀草津道路は冬季は閉鎖されます。 *群馬県警サイトより抜粋 ---- 四阿山 (あずまやさん) 銀 冬山情報 2006/04/13 20:45:55 ●   あずま屋のように、四方に張り出した尾根を持つことから、四阿山と名付けられたこの山は、上信国境にあり、浅間、黒斑に次ぐ高峰で、吾妻山とも呼ばれています。登山口は群馬県側に鳥居峠、バラギ湖、野地平と三箇所にあります。 ●   群馬県側からの登山コースには、鳥居峠コースとバラギコースがあります。バラギコースでは、茨木山から山頂に至る間は、急登となり、道幅も狭くなるため慎重に行動することが必要です。 ●   平成15年2月、山スキー目的で入山した3名のうち、1名が新雪の雪だまりで転倒し負傷(足骨折)するという事故が発生しています。最近、山スキーや冬山トレッキング等で入山される方が多く見られますが、下山時には疲労もピークに達し、事故を起こしやすくなりますので細心の注意をしてください。 ● 参考コースタイム  ・専大セミナーハウス前-(1:00)-茨木山-(1:20)-鬼岩-(1:30)-四阿山(同コース下山所要時間2:50)  ・鳥居峠-(0:45)-山道分岐-(0:45)-的岩-(2:30)-四阿山 *群馬県警サイトより抜粋 ---- 雪崩:注意を呼びかけ 県がポスター配布 /長野 銀 関連情報 2006/04/13 22:23:55  北アルプスなどで8日から9日にかけ、雪崩による遭難事故が相次いだことを受け、県危機管理防災チームなどは12日、登山者や山スキーヤーに雪崩への注意を呼びかけるポスターの配布を始めた。同チームなどは「簡易テントやビーコンなどの非常用装備、食料を必ず携行してほしい」としている。  ポスターは計500枚を印刷。公共交通機関やスキー場、登山口など、山スキーヤーの目にする場所に掲示してもらうよう関係機関に要請した。来週までに500枚を追加印刷し、宿泊施設などにも配布する予定。  ポスターでは(1)積雪や気温、気象状況を確認して慎重に行動する(2)雪崩の危険性の少ないルートを選ぶ(3)非常用装備を準備する(4)携帯電話は予備バッテリーを用意する――などと呼びかけている。観光客への危機対応を担当する県産業政策チームは「安全に登山や山スキーを楽しんでもらうため、緊急に注意を促すことにした」と話している。 *毎日新聞より抜粋 ---- 日本アルプス遭難:“スキーヤー雪崩”の典型か NPO、研究者ら現地調査 /長野 銀 関連情報 2006/04/13 22:26:28  ◇小遠見山近くの遭難現場  雪崩被害を防ぐ活動をしているNPO法人や研究者らがこのほど、4人が死傷した北アルプス・白馬村の小遠見山(2007メートル)近くの遭難現場で、現地調査を行った。  調査したのは、民間の研究機関「アルプス雪崩研究所」(白馬村)、NPO法人「ACT」(同)、日本雪崩ネットワーク(横浜市)の3団体。各団体から集まった4人は、白馬五竜スキー場のゴンドラを乗り継ぎ、現場に到着。約1時間にわたって調査を行った。  現場は40度以上の急傾斜があり、長さ1・5キロ、幅30メートルにわたって雪崩の跡が確認されたという。また、これまでに降り積もった雪が固まったアイスバーン状の雪に平均で厚さ60センチの新雪があり、一度解けた雪面の上に降った新雪が滑ることで起こる表層雪崩だったことを確認。不安定になっている雪面にスキーヤーの重みがきっかけで起きる“スキーヤー雪崩”の典型的なケースではないかという。  「ACT」の元村幸時代表は「表層雪崩が多い時期で、危険個所が増える。新雪を楽しみたいスキーヤーがその場所を好む傾向があり、危険が高まる」と警鐘を鳴らしている。 *毎日新聞より抜粋 ---- 春山情報 積雪多め「雪崩の危険」 県警 注意呼びかけ 銀 関連情報 2006/04/14 10:50:37  県警地域課は13日、ゴールデンウイーク(29日−5月7日)を中心とした春山情報を発表した。例年より積雪は多めのため、同課は「雪崩の危険をよく認識、予測して行動してほしい」と注意を呼び掛けている。  同課の調べによると、13日現在の積雪は、北ア・西穂山荘で4メートル、北ア・八方池山荘で2−3メートル、中ア・ホテル千畳敷で4・5メートル、八ケ岳・赤岳鉱泉で1・3メートル。いずれも例年より多めという。  期間中の入山者数は例年並みの1万2000人を予想。槍・穂高連峰に5000人、後立山連峰に2000人、八ケ岳に2500人を予想している。  北アルプスでは8、9日に雪崩が相次ぎ、山スキー中の3グループ6人が死亡している。同課は「冬山装備で入山し、ゲレンデ外ではスキーをしないことが基本」としている *信濃毎日新聞より抜粋 ---- 笠ヶ岳4人遭難1週間 雪崩の巣 ヘリも危ない 銀 関連情報 2006/04/16 13:53:40 岐阜県高山市の北アルプス・笠ヶ岳(2898メートル)の穴毛谷で起きた雪崩で4人が遭難して、きょう16日で1週間。現場では新たな雪崩も発生し、捜索は難航している。一帯は「雪崩の巣」と呼ばれる危険地帯だが、“絶景のポイント”と紹介する雑誌やインターネットのホームページもあり、それが事故の誘因になったとの指摘もある。大型連休を控え、県警や山岳関係者は安易に入山しないよう警告している。  ■ 捜索中断   「あの雪庇(せっぴ)が落ちない限り、(捜索は)難しい」  北アルプス遭難対策協議会・北飛山岳救助隊長の竹腰藤年さん(57)は、笠ヶ岳から北に続く稜線(りょうせん)上数か所に張り出している雪のひさしを見つめ指摘する。  地上からの捜索は、雪崩発生翌日の10日に行われたが、その後は中断したまま。「斜面には大きな雪の塊がごろごろしていて、とても歩いて登れる状態でない」(県警山岳警備隊員)うえ、雪庇が落下すると新たな雪崩を誘発し、二重遭難の恐れがあるためだ。  県警航空隊はヘリコプターで捜索、斜面すれすれに飛びながら手がかりを捜したが、遭難者のヘルメット1個を発見しただけ。「低空飛行をすれば、ヘリごと雪崩に巻き込まれる恐れがある」(中島健二郎隊長)として、14日からは空からの捜索も見合わせている。  雪崩の後、穴毛谷周辺では気温が上昇したり雨が降ったりと、不安定な天候が続いている。2000年2月に長野県の八方尾根で3人が巻き込まれた雪崩も捜索は難航し、発見されたのは5月以降だった。岐阜県警は「天候を見て上空からの捜索は継続するが、手がかりの発見は雪解けまで無理かもしれない」と、焦燥感を募らせている。 ネットに「絶景」地図に道なし  ■ 過去にも死者  穴毛谷は長さ約3キロ。両側が切り立ち浮石が多く、落石の危険が高いことで知られる。  傾斜が35度に達する場所もあり、「登山に慣れた地元の人間でも、難しいルート」といわれる。  現場では00年3月にも、砂防ダム建設工事の作業員2人が死亡する雪崩が発生している。竹腰さんは「雪崩は小さな規模から大きなものまで、数え切れないほど。6年前の雪崩に比べ、今回の雪崩の量は4分の1ほどだが、1度に4人が巻き込まれたのは、入山者が増えたからかも知れない」と指摘する。  登山地図やガイドブックでは、穴毛谷に登山道は書かれていない。しかし、5、6年前に雑誌で「眺めが良く、山スキーに適した場所」と取り上げられて以来、地元以外の人が穴毛谷に入るようになった。滑降記録や写真を紹介したホームページも少なくない。  飛騨山岳会遭難対策理事の大野敏雄さん(53)は、「高度な技術を持つスキーヤーになると、難しい斜面を滑ることが実績になると考える人もいるが、危険と隣り合わせということを考えてほしい」と、苦言を呈している。 ■ 行方不明者   「僕にはスキーしかないですから」。愛知県小牧市、会社員高橋さん(39)の勤め先の日用品雑貨製造会社の社長(71)は、雪崩発生2日前の今月7日、高橋さんが笑顔で語った言葉が頭から離れない。  会社では、インテリア用品の設計に携わっていた。「まじめな性格で仕事熱心。自分が納得するまで仕事をし、夜遅くなることもあった」と社長は言う。  スキーは入社したころから始め、これまでも笠ヶ岳に出かけることはあったという。「山や白銀の世界にあこがれて出かけたと思うが、あまりにもかわいそうで、つらい」。上司(61)は悲痛な表情を浮かべた。  他の3人は、神奈川県海老名市、会社員熊谷さん(38)をリーダーとするパーティーで、8日に入山した。熊谷さんと栃木県高根沢町、会社員桜井さん(35)は、大学の先輩後輩で、登山グループの仲間。桜井さんと静岡県磐田市、会社員沢野さん(39)は、以前勤めていた会社の同僚という間柄だった。  熊谷さん方近くに住む男性(75)は、「明るく礼儀正しい人柄。山が好きで、週末は車でよく出かけていたが、こんなことになるとは」とショックを受けていた。 *読売新聞より抜粋 ---- 「雪崩の巣」浸透せず 銀 雪崩ポイント 2006/04/17 15:00:42 高山市の北アルプス・笠ケ岳(2898メートル)南東の穴毛谷で4人が行方不明になった雪崩が発生して、16日で1週間となった。穴毛谷一帯では、気温の上昇で今も小規模な雪崩が相次ぐ。「危険地帯」として地元の人や山岳関係者の間でよく知られ、県警なども再三、警戒や注意を呼びかけてきた。今回の遭難は、それが山岳愛好者に十分に浸透していなかったことを浮き彫りにした。専門家らは改めて細心の注意を呼びかけている。  ■「危険地帯」  現場近くにある同市奥飛騨温泉郷の宿泊施設の女性(61)は、4人の安否を気遣う一方で、地元で「雪崩の巣」と呼ばれるほどの危険地帯に行く人が、後を絶たないことを心配する。  「穴毛谷に入るなんて命取りです」  穴毛谷では00年3月下旬にも、除雪作業中の作業員2人が雪崩で死亡する事故が起きた。この時の雪崩は、国内でも過去最大規模だったと言われる。現場周辺の砂防工事を担当する国土交通省神通川水系砂防事務所の担当者は「現場は逃げ込む場所がなく、いったん雪崩が起きれば登山者が生き残るのは難しい」と話す。  ■後絶たぬ人  「穴毛谷で雪崩が起きやすいことは登山者の間では常識。決して一般的なコースではない」  北アルプスの登山に詳しい出版社「山と渓谷社」(東京都港区)の萩原浩司さん(46)は、こう指摘する。数十年前までは登山道として使われることもあったが、より安全な道が整備されるにつれて、通る人が少なくなったという。  萩原さんは穴毛谷に入る人が絶えない理由を「杓子(しゃくし)平方面へ向かう近道にしようとするのではないか」と推測する。杓子平は山スキーが楽しめるスポット。穴毛谷を登れば、安全な新しい登山道よりも1キロほど近いという。  同社では、穴毛谷を通るコースは危険性が高いため、雑誌で紹介したことはない。一方で、このコースを通った記録をホームページなどで紹介する愛好家は少なくない。萩原さんは「最終的には登山者が判断しなければならない」と注意を促す。  ■強制力なし  「危険、危険と言ってもその意味が登山者に十分に伝わらない」。県警地域課の担当者はもどかしそうに話す。  県警や地元市町村などでつくる県山岳遭難防止対策協議会は、穴毛谷一帯を「登山危険地域」に指定している。ただ、規制に法的な強制力がないため、「どうしても行くという人を引き留めることはできない」(県警地域課)という。  行方不明の3人の登山パーティーが新穂高登山指導センターに出した登山届の裏面には、穴毛谷一帯が「危険地域」と記載されている。ただ指導センターは、冬季は年末年始など一時期を除いて無人になるため、登山計画に見直すべき点があっても、その場で指導できないのが実情だ。  県警の担当者は「本来は登山者の面接や荷物の検査をして安全性をしっかり確かめたいが、無人の場所に届けを出されては確認のしようがない。せめて事前にメールを送ってくれれば指摘もできると思うのだが」と話す。 朝日新聞サイトより抜粋 ---- 不明の男性1人遺体で発見 北ア・笠ケ岳の雪崩事故 銀 関連情報 2006/04/18 08:34:50  17日午後1時ごろ、岐阜県高山市の北アルプス・笠ケ岳(2、897メートル)で、遺体のようなものがあると山岳ガイドの男性が通報した。同県警がヘリコプターで収容し身元を調べたところ、9日の雪崩で行方不明となっている4人の男性会社員の1人、愛知県小牧市中央、高橋さん(39)であることを確認した。  県警は18日に、残る3人をヘリで空から捜索する予定。  県警によると高橋さんは、穴毛谷と二ノ沢の合流点付近で雪に一部が埋まっていた。通報した山岳ガイドの男性は、穴毛谷の雪崩の状況を確認中に双眼鏡で高橋さんの遺体を見つけた。 ---- <山スキー遭難>団体職員の男性が帰らず 群馬・谷川岳 銀 谷川連峰 2006/04/19 20:00:40  21日午後2時20分ごろ、群馬県の北アルプス・谷川岳(1963メートル)周辺に19日、1人で山スキーに出かけたとみられる新潟市坂井、佐久間さん(45)が帰って来ないと、家族から新潟県警に届け出があった。県警は遭難した可能性が高いとみて、22日早朝から捜索する。 *毎日新聞より抜粋 ---- 遭難:山スキーの男性、遺体で見つかる−−湯沢町の毛渡沢 /新潟 銀 谷川連峰 2006/04/23 19:56:48  22日午前10時50分ごろ、湯沢町の平標山(1984メートル)近くの毛渡沢(けとざわ)の川の中で、男性の遺体を地元の男性(59)が発見。身元確認した結果、山スキーに出かけたまま行方不明になっていた新潟市坂井、佐久間さん(45)と分かった。  南魚沼署の調べでは、佐久間さんはJR上越線土樽駅に車を止めていたが、遺体が発見されたのは同駅まで約4キロの場所だった。死因は凍死とみられる。 ---- 白山:雪が多くて危険 登山で注意、雪崩の可能性も−−県 /石川 銀 関連情報 2006/04/27 19:52:09 石川県は25日、白山(石川県白山市)の春山登山は「雪が多くて危険」と、控えるように呼びかけた。昨年からの大雪で、白山には平年をはるかに上回る積雪がある。登山口の別当出合で2・5メートルあり、頂上に近い室堂付近では5メートルに達すると予想。雪崩が起きる可能性が高いという。  また、冬季閉鎖されている県道・白山公園線の開通も遅れている。現在、旧白峰村中心部に近い風嵐から先は通行止め。例年では大型連休前に風嵐―市ノ瀬間(12キロ)は除雪を終えて開通するが、今年は除雪完了の見通しがたっていない。市ノ瀬―別当出合間(5・4キロ)の開通はその後になる。別当出合のつり橋は、踏み板がまだ設置されておらず、通行できない。  さらに、天気が不安定であることなど登山の条件は厳しいとして、県は登山しないように呼びかけている。 *毎日新聞より抜粋 ---- 北ア・針ノ木雪渓で雪崩 3人死亡 2人を救助 銀 北アルプス 2006/05/02 10:36:53  1日午前11時半ごろ、大町市の北アルプス・針ノ木岳(2、821メートル)の針ノ木雪渓で雪崩が発生。近くにいた山スキーヤーが「登山者が雪崩に巻き込まれた」と110番した。  県警のヘリコプターが出動し、救助隊員が午後2時ごろ、埼玉県日高市、会社員伊藤さん(53)を救助した。足や胸などに軽傷という。続いて伊藤さんのパーティーの女性3人と単独登山の男性を発見し、うち女性1人を救助したが、男女3人は死亡が確認された。  県警によると、死亡したのは伊藤さんの妻(53)と東京都江東区東砂、会社員福子さん(46)。残る1人は20−30代の男性で身元を調べている。  救助された神奈川県横須賀市日の出町、獣医師久野さん(46)は意識があるという。 *毎日新聞より抜粋 ---- 山岳事故:北アなどで相次ぐ 3人死傷 /長野 銀 北アルプス 2006/05/08 10:00:34  北アルプスや八ケ岳などで4日、山岳事故が相次いだ。男女2人が滑落しけがを負ったほか、男性1人が登山中に倒れ死亡した。  茅野署などによると、4日午前10時半ごろ、八ケ岳連峰・赤岳(2899メートル)付近で、三重県桑名市の女性(58)が雪に足をとられ転倒。約200メートル滑落し、背中や手首などを強打した。また同日午後0時半ごろには、松本市安曇の北アルプス・奥穂高岳(3190メートル)で、東京都立川市の男性会社員(57)が山スキー中に斜面を滑落。左足などを負傷したが、命に別条はないという。  さらに同午前11時半ごろには、浅間山連峰・黒斑山(2414メートル)で、妻と2人で登山をしていた和歌山市秋葉町の医師(69)が倒れた。ヘリで病院に運ばれたものの死亡を確認。外傷はなく病死の可能性が高いという 毎日新聞より抜粋 ---- <男女7人遭難>2人が死亡か 北ア・白馬岳 銀 北アルプス 2006/10/07 19:57:05  7日午後5時半ごろ、長野県白馬村と富山県境付近の北アルプス・白馬岳(2932メートル)で、登山中の福岡、熊本両県の男女計7人のパーティーが遭難し、リーダーとみられる男性が約2700メートル付近の白馬山荘に救助を求めた。同山荘の関係者が捜索し、女性3人を近くの村営頂上宿舎へ収容したが、3人のうち1人は死亡したとみられ、長野県警大町署が確認している。また、近くのりょう線でも、別の女性1人が死亡しているのを同山荘関係者が発見したと連絡があった。  同署によると、死亡したとみられる2人のほかにも、女性2人がビバークして救助を待っているという。パーティーが遭難した山域は吹雪のため2次遭難の恐れがあり、県警や地元消防などによる救助活動は8日朝以降になるという。  長野地方気象台によると、遭難時、白馬岳を含む周辺には大雨洪水警報が出ていた。【光田宗義】    □   □  また、7日午後7時10分ごろ、長野県松本市の北アルプス奥穂高岳(3190メートル)の吊尾根付近で、川崎市の夫婦とみられる男女が、近くの穂高岳山荘に「動けなくなっている」と携帯電話で救助を求めた。県警松本署によると、その後、2人とは連絡が取れなくなっている。  同山荘の支配人、宮田八郎さん(40)によると、男性から「ふぶかれて動けない」と救助を求める電話があった。宮田さんが「明日救助に行く」と伝えると、男性は「ここで頑張ります」としっかりした口調で答えたという。奥穂高岳は、同日昼過ぎから雪になり氷点下になるほど冷え込んでいた。  8日朝から県警山岳救助隊などが2人の救助に向かう予定。【川口健史】 毎日新聞サイトより抜粋 ---- <山岳遭難>「1人転落、3人は無事」との連絡 奥穂高岳 銀 北アルプス 2006/10/08 19:59:41  岐阜県高山市奥飛騨温泉郷の北アルプス奥穂高岳(3190メートル)で、東京都などの男女4人が吹雪のため動けなくなり、救助を求めていた遭難事故で、遭難者から県警高山署へ8日朝、「1人が岩場に転落し、応答がない。他の3人は大丈夫」と携帯電話で連絡が入った。県警ヘリと山岳警備隊が午後、上空と地上から捜索したが、悪天候で発見できず、夕方に打ち切った。9日早朝に捜索を再開する。  同署によると、8日午前5時50分ごろ、遭難者の一人の東京都清瀬市、会社員、柳沢さん(55)と携帯電話で連絡が取れた。柳沢さんによると、千葉市緑区、教員、山田さん(58)が約3メートル下の岩場に転落。倒れたままで、声をかけても返事がないという。この携帯電話も午後2時55分を最後に不通となった。  遭難したのはほかに、柳沢さんの妻(48)と、東京都北区、病院職員、是永さん(49)。4人は7日午後、西穂高山荘から穂高岳山荘へ縦走中、「吹雪で行動不能になった」と県警へ救助を求めた。通称「ジャンダルム」と呼ばれる岩場の難所付近でビバークしているとみられる。  現場は8日午後から霧が発生、時折突風があり、吹きだまりの積雪は30〜40センチあるという。 毎日新聞サイトより抜粋 ---- 山岳遭難 3人はヘリコプターで救助、4人が死亡 白馬岳 銀 北アルプス 2006/10/09 20:02:15  長野・富山県境の北アルプス・白馬岳(2932メートル)で7人のパーティーが救助を求めた山岳遭難事故で、長野県警は9日、早朝からヘリコプターによる捜索・救助活動を再開した。この結果、3人は救助したが、4人は死亡していた。  死亡が確認されたのは、白馬村村営頂上小屋に収容されていた熊本県大津町、無職、小場さん(53)▽稜線(りょうせん)に倒れていた熊本市、無職、渡辺さん(61)▽ビバークしていた福岡市城南区、無職、古賀さん(66)(61)姉妹。  一方、白馬村営頂上宿舎に避難していた福岡県春日市、サブガイド、山口さん(42)、同県宗像市、無職、埜村さん(67)と白馬山荘にいた同県大牟田市、登山ガイド、田上さん(48)はヘリコプターで救助された。 毎日新聞サイトより抜粋 ---- 「軽装登山 控えて」 相次ぐ北ア遭難に注意喚起 銀 関連情報 2006/10/09 20:08:18  【岐阜県】7日に山岳遭難が相次いだ北アルプス。岐阜県側の入り口、高山市奥飛騨温泉郷神坂の新穂高登山指導センター前は、3連休2日目の8日も早朝から多くの登山客でごったがえした。  同センター前ではこの日午前7時前、県警山岳警備隊員が「午前6時現在、稜線(りょうせん)上は降雪。冬山装備が必要です。軽装での入山は控えてください」と書かれた張り紙を掲示。登山届を出しかけた登山客の半数ほどは登山を断念したが「天候によっては引き返す」と、予定通り出発する登山者も少なくなかった。アイゼンやテントの準備はしていないという50代の男性2人が、同隊員が止めるのも聞かずに入山していった。  秋山警備の一環として同センターに詰めていた民間の北飛山岳救助隊のメンバーも、登山者に入山の危険性を伝え、装備の確認に追われていた。 ---- 山岳遭難:秋シーズン、寒暖の差大きく天候急変 /長野 銀 北アルプス 2006/10/09 20:10:26  秋山シーズン(9〜11月)の山岳遭難は、登山者が集中する夏山に次いで多い。寒暖の差が大きく、軽装で出掛けたまま天候が急変し、凍死などにつながる大事故も多く起きている。  長野県警によると、05年中の遭難件数は166件で死者は28人、秋山は54件、死者は8人。冬山(12〜3月)の14件、死者5人より多く起きた。05年10月には北アルプスで雪絡みの事故が2件あり、涸沢では男性(59)が新雪で足を滑らせて転倒して重傷を負い、奥穂高岳では男性(28)が吹雪で道に迷い行動不能に陥った。北アルプスでは89年10月、立山連峰で、中高年の10人のパーティーが遭難し、8人が凍死する事故も起きている。  7人が遭難した白馬岳の事故について、北アルプス北部救助隊隊長の降籏義道さん(58)=白馬村=は「今回のコースは長時間にわたり風を受ける。雨で体が濡れ寒くなるとダメージが大きい。最近の雨具の性能はいいが、手袋や下着類なども防寒対応にしなければ」と話す。白馬村でペンションを経営する山岳ガイド歴10年の森正紀さん(39)は白馬岳について「天候が崩れるとふぶくこともある。いったん崩れると登山道が分からなくなり迷う人が毎年出る」と危険性を指摘した。 毎日新聞サイトより抜粋 ---- 白馬岳遭難:姉妹、悲しみの凍死 想像絶するブリザード /長野 銀 北アルプス 2006/10/11 20:06:09  ◇ガイドの田上さん「自分の天候判断ミス…」  発達した低気圧の影響で北アルプスは大荒れの天候となり、白馬岳(2932メートル)で九州の7人パーティーが遭難して姉妹2人を含む4人が死亡するなど、県内各地で遭難事故が相次いだ。紅葉で色付き始めた山は突然の積雪で悲劇の現場に急変した。軽装で気軽に登山を楽しむ人が多い半面、寒暖の差が大きく危険性をはらむ山の怖さを改めて印象付けた。  「妹は置いていけん」。宿泊予定の山荘の目前で亡くなった古賀さん(66)は「とにかく1人でも」と担いで山荘を目指そうとした田上さん(48)を制し、姉妹で残ることを伝えたという。「田上さん、ごめんね」が最後の言葉だったという。田上さんが9日、大町署内で会見し、遭難時を振り返った。  7日は午後に雨が雪に変わるまで順調だったが、白馬岳から吹き下ろす風を直接受ける場所に差し掛かり、足が止まった。7人が横一列になり腕を組んで歩いたが、姉妹が徐々に遅れた。動けなくなった姉妹に簡易テントをかぶせようとしたが吹き飛ばされ、3人分のザックで風を遮るのが精いっぱいだった。  好天時なら山荘までわずか15分程度の距離だった。「想像を絶するブリザードで、自分の天候の判断ミス。お客さんを亡くし一生償っていきたい」と憔悴(しょうすい)した。  ヘリコプターで姉妹を捜索した県警山岳救助隊の小倉さん(46)は、「2人は寄り添うように重なっていた」と発見時の様子を説明した。「湿った雪が吹きつけ、気温も低く厳しい状況だったと思う」と話した。  7人が選んだ富山県の祖母谷温泉から清水尾根を通るコースは、長距離で10時間以上掛かる健脚者向けだ。展望が良い半面、雨でぬれて風を受けるという。北側の白馬岳や旭岳(2867メートル)から吹き下ろす風を直接受け、一気に体力を奪われたようだ。田上さんは「(参加者は登山の上級者で)登山歴から大丈夫と判断した。(立ち往生する)1時間前はみんな元気だった。真冬並みの装備ではなく、雨具やフリースなどは用意していたが、冬用のヤッケなどの装備はしていなかった。(低気圧が)急激に台風並みに発達するとは思わなかった」と話した。  長野地方気象台によると、7日は日本海側からの寒気の影響で気温が下がり、標高の高い山では吹雪になった。9日に捜索・救助活動に当たった県警によると、付近の積雪は約10センチ。現場に残されたザックは凍り付いていた。  県山岳協会の柳沢会長(66)は「雨でぬれた体が強風に吹き付けられると真冬より厳しい環境になるため、真冬用の装備が必要となる。10月上旬は天候が荒れやすい時期。天候の悪化程度を読み間違えた上に、装備も不十分だったのでは」と指摘した。      ◇  地元の北アルプス北部救助隊で隊長を務める降籏さん(58)=白馬村=によると、7人が取った富山県の祖母谷温泉から清水尾根を通り白馬岳を目指すルートは、主に下るルートとして利用されているという。ルートの中ほどの不帰岳(2053メートル)付近に不帰岳避難小屋があり、降籏さんは「この小屋を使うなら分かる。日程はあと1日は必要だったのでは」と指摘する。  不帰岳付近を過ぎて清水尾根に差し掛かると風を遮る場所はないといい、「雨にぬれたまま長時間、風にさらされ、体力を奪われたのでは」と話した。 毎日新聞サイトより抜粋 ---- 出発1時間早ければ… 事故検証 装備の軽さ 評価は二分 銀 北アルプス 2006/10/12 00:01:26  北アルプス・白馬岳で7日に起きた九州のパーティー7人の遭難事故は、4人凍死という結末を迎えた。紅葉を楽しむはずの山歩きから一変、真冬並みに姿を変えた3000メートル級の稜線(りょうせん)での惨事は、登山の危険をあらためて浮き彫りにした。 ■真冬並み雪嵐も不運  遭難発生から2日後の9日午前5時49分。悪天候に阻まれていた長野県警のヘリが、ようやく救助に飛び立った。26分後。真っ白に雪が積もった稜線上に、凍り付いた遺体が見つかった。目指した山荘までわずか300メートル足らずだった。  10月初旬の北アルプスは、紅葉を眺め、秋晴れの稜線を歩くには絶好の季節。例年、この時期に初冠雪を観測するため、霧氷を狙ったアマチュアカメラマンも押し寄せる。  だが、下旬になれば一変する。1メートル以上の積雪に見舞われることもあり、アイゼンやピッケルなど装備を使いこなせる熟練者向けの山に変容する。雪は腰の高さに達し、風雪が顔をたたく。今回の事故は、通常なら積雪のない時期に、真冬並みのブリザード(雪嵐)が襲った気象の激変が最大の原因だった。  パーティーは7日午後3時半ごろ、急速に発達した低気圧につかまった。経験豊かな登山ガイドのほか、53‐67歳の女性5人。ヒマラヤ散策の経験者もいて、「体力は十分だった」(登山ガイド)という。  雨具や防寒具、簡易テントを持っていたというが、猛烈なブリザードの前では無力だった。もし、冬山並みの重装備で臨んでいれば‐。1人の重量は20キロ以上になると見込まれ、逆に動きは遅くなる。軽い装備で臨む方がスピードアップになるため、軽装が即、遭難を招いたとは言えない。  パーティー最高齢の女性(67)は、無傷で山小屋にたどり着いた。2年前にこのルートを登っていた。「あと少し行けば山小屋がある」。体力差と同時に経験の有無が心の余裕を生み、明暗を分けた可能性もある。  犠牲者が力尽きたのは稜線上だった。木々が生い茂る森林限界(上限)を越えて稜線に出ると、そこは遮るものが何もない。記者も以前、北アルプスの別の山で、森林限界付近に張ったテントが飛ばされそうになった経験がある。稜線に出ると、体ごと持ち上げられるような風を体験した。  今回、7日午前5時の出発から10時間近く。疲れた状況でみぞれに打たれ、さらに気温の低下でぬれた衣服がバリバリと凍る。吹きさらしの状態で強風に見舞われ、進むことも、退くこともできなくなってしまった。  山では、日没前のかなり早い時間に目的地に着くのが常道とされる。パーティーの山荘到着予定時刻は午後4時。何かのトラブルで遅れれば、ぎりぎりの時間となる。結果論だが、あと1時間早く稜線上に達する計画だったら、状況は違ったかもしれない。  ガイドの「判断ミス」に帰結するのは簡単だが、今回の惨事は、国内の2000メートル級の山でも同様に起こり得るということを、多くの登山者にも知っておいてほしい。 西日本新聞より抜粋 ---- 山岳遭難:今年の発生状況、過去最多の207人 /長野 銀 関連情報 2006/10/15 19:50:39  県警はこのほど、今年1月から10月9日までの山岳遭難の発生状況をまとめた。発生数は前年同期比11件増の158件。遭難者数は過去最多だった67年の205人を上回り、207人となった。死者数は前年同期比の約2倍にあたる49人となっている。  県警地域課によると、今年は2〜5月の積雪期における雪崩や疲労による遭難事故が多いという。遭難者の約8割が40代以上の中高年者という。  今月7日から9日の3連休には、北アルプスの一部の山で初冠雪となるなど急激な天候の変化があり、13件の山岳遭難が発生し6人が死亡した。同課は「事前の天候の状況把握や天候の急変に備えて十分な装備と知識を持ってほしい」と話している。 毎日新聞より抜粋 ----