岩手県八幡平市の源太(げんた)ケ岳(標高1545メートル)付近を登山中の男性2人が雪崩に巻き込まれたようだと、近くを登山していた現地の県警署員から連絡があった。
雪崩が発生したのは午後0時27分ごろ。その直後に2人の行方が分からなくなったという。駐在所長やほかの入山者らでビーコン(発信器)の反応を頼りに付近を捜したところ、約1時間後に発見し、深さ約1メートルの雪の中から掘り出した。2人とも息がなかったため心肺蘇生を試みたが、意識が戻らなかったという。
雪崩は縦約200メートル、横約150メートルの規模で起きたという。所長と知人も巻き込まれ、30メートルほど流されたが、雪崩の端のほうだったため助かった。しかし、スキーを履いて前方を歩いていた2人はのみこまれたという。
盛岡地方気象台によると、現場に最も近い八幡平市内の午後0時半の気温は5.7度で、前日より4.7度高かった。当時、雪崩注意報は出ていなかったが、強風注意報が発令されていた。
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