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バックカントリーでの遭難事故

関東エリア

バックカントリー考察
群馬県 上州武尊山
 
発生日:2005/2/1 種類:道迷い 死亡者:1名  
       
  スキーやスノーボード4名で前武尊より滑走を始める。
天候により視界不良の為お互いの位置確認もできなかったらしく、うち2名がはぐれて道迷い遭難となる。

1名は2/7、南側の尾根付近で県警ヘリに収容。
数日間の吹雪が続く中、奇跡的な生還となる。
携帯電話で警察署や友人から、雪山でのビバークのアドバイスを受けることができたのが幸運だったのかもしれない。
雪洞を掘り、ザックを敷いてその上に座り、頭や足を直接雪に付けないようにし、ペットボトルで溶かした雪で水分補給をしていたとのこと。

そして、1名は残念ながら発見されないまま捜索は打ち切られ、5/8に荒山沢付近で発見された。



武尊山の中でも、前武尊はハイク距離も短くゲレンデまで近い為に簡単なコースとして紹介されているが、それも天候の良い時だけである。
 前武尊ピークに到達するまでの間に、緩やかな微妙な尾根上でジグザグをきりながら登る方向が変わっていく。
尾根上で切り返すたびに、自分の背中つまり真後ろがゲレンデへ戻れる方角と、川場キャンプ場方向とで入れ替わっていくが、迷ってしまう人達は、尾根すじが緩やかなために、それに気づかないらしい。
 間違った方向へ一度降りはじめてしまうと、戻ろうとしても登り返す斜面は険しく、逆に間違った方へと滑っていく斜面はそれなりに緩やかだ。
その為、道迷いの可能性が頭に浮かんでも、戻るということができずにそのまま進んでしまう。
そのまま滑っていくと、流石に道迷いに気がつくはずだが、小さな支尾根が複数並んでいる為、正しい方向を探ろうとしても、その小さな尾根を一つ二つまたいで、諦めてしまうケースが多いのではないだろうか。
そのまま沢沿いに降りていけばキャンプ場に着くのだが、傾斜が非常に緩いため、深雪の状態では滑ることが難しく移動には非常に時間がかかるし、到着したとしても冬季閉鎖の無人であり、民家も遠い。
バックカントリー_フィールド



   
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